【山砂の正しい使い道】住宅・外構・造成で選ばれる理由とは?
2025年11月13日
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住宅づくり・外構工事・造成工事など、さまざまな現場で使われる「山砂」。
同じ“砂”でも川砂・海砂とは性質が異なり、用途に応じて選ばれることが多い素材です。
今回は、山砂の特徴や主な用途、そして千葉県・房総半島の山砂が建設現場で支持されてきた理由について解説します。
■山砂とは?川砂・海砂との違い
山砂とは、山を切り崩した際に採取される自然由来の砂のこと。
一般に、土粒子にはシルト分(細かい粒子)が含まれる場合があり、場所によって粒度や性質が異なります。
川砂や海砂と比較すると…
| 種類 |
特徴 |
建材適性 |
| 山砂 |
細かい粒子から比較的粗い粒子までが混在している |
埋立・埋戻しなどの盛土用途で広く利用 |
| 川砂 |
角が少なく、丸みを帯びている |
モルタルなどで使用されることが多い |
| 海砂 |
塩分を含む場合がある |
洗浄・除塩処理をしないとコンクリート構造物の鉄筋腐食を引き起こす可能性 |
山砂は、締固めやすい性質を持つものが多く、盛土・埋戻しの下地材として選ばれるケースが一般的です。
■住宅の“地業(じぎょう)”で山砂が選ばれる理由
住宅基礎工事では、建物の下に「砕石 → 砂 → 捨てコンクリート」といった層が作られます。
このうち砂は、
沈下を防ぐための下地づくりに利用される素材の一つです。
山砂が選ばれる理由の例として、次のような点があります。
- 転圧により締まりやすく、均一な地盤を作りやすい
- 比較的扱いやすく、整形しやすい
- 盛土や埋戻しに使用しやすい性質を持つ
基礎の沈下を防ぐためには、締固めしやすい素材を使用することが重要です。
山砂はその用途に適していることから、住宅の「地業材」として使われることがあります。
■外構工事での山砂の使い道
外構・エクステリアの下地づくりでも、用途によって山砂が使用されるケースがあります。
●主な用途
- インターロッキング・レンガ敷きの下地
- 駐車場土間コンクリートの下準備
- 芝生・植栽の床土(山砂+黒土の配合)
- 犬走り・庭土の整地
芝生施工では、山砂を配合した床土が用いられることがありますが、
山砂自体はシルト分を含む場合もあり、水はけが悪くなるケースもあるため、
現場の条件に合わせて調整しながら使われています。
■造成・土木工事での砂の役割
造成工事では、土地の高さを調整するための盛土材・埋戻し材として砂が使われています。
- 整地材としての利用
- 側溝周りや配管の埋戻し
- 道路の基礎層の一部
- 法面整形の仕上げ
山砂は自然素材のため扱いやすく、転圧による調整がしやすい点が評価されています。
■千葉(房総半島)の山砂が支持される理由
房総半島は山砂の産地として知られ、首都圏の建設現場で長く利用されてきました。
比較的粒度が安定した山砂が採れる地域が多いこと、
大量供給が可能であることが評価されているポイントです。
また、都心に近く、
運搬コストが抑えられる → 工事全体のコスト削減につながる
というメリットもあります。
■ヤスミ資材の山砂が選ばれる理由
ヤスミ資材では、自社採取の山砂を安定供給できる体制を整えています。
用途に応じて適切な素材を選びながら、安定した施工につなげていただけます。
■まとめ
- 山砂は、住宅基礎・外構工事・造成などで盛土・埋戻し材として利用される重要な素材です。
- シルト分を含む場合があるため、用途や現場条件に応じて使い分けることが大切です。
- 山砂の供給により、現場のコスト削減・工期短縮・施工品質の安定に貢献しています。